あなたはこんな思いの中にいませんか?(2024年1月に執筆した記事です。)
「もうこの会社を辞めたくて辞めたくて仕方ないけど、年末年始の休暇があるから、そこまでは何とか頑張ってみよう。」
そして、辛うじて耐え忍んで年末年始の休暇を迎えた今。この休みが明ければ、
「またあの憂鬱な、プレッシャーと仕事漬けの日々が始まるのか・・・」
「あの嫌な上司の顔を見なきゃいけないと思うと、正月気分も吹き飛んでしまう。」
一時の心の待避所として待ちわびていた長期休暇が終わったら、その後は何を拠り所に日々の苦痛を耐え忍んでいけばいいの分からず
いっそのこと、「こんな会社辞めてやろうか!」
と、感情的になってしまうこともあるかもしれません。
私も3年前までは、年末年始に関わらず、ほぼ毎日そんな衝動に駆られるほど会社が苦痛でたまりませんでした。なので、あなたの
「一日も早くこんな会社辞めてしまいたい!」
という気持ち、とても共感できます。
ですが、結論を出すのはちょっと待ってください。勢いで辞表を準備する前にやってみるべきことが3つあります。
今の状況を言語化する
あなたは今日までに、
- 何故それほどまでに会社を辞めたいのか(理由)
- 自分はどうしたいのか(要望)
を、頭の中で考えるだけでなく、言語化(紙に書きとめる、パソコンでメモを打ってみるなど)してみましたか?
会社で日々直面している嫌な事や不快だった事の数々を頭の中で反芻していると、思考がぐるぐると堂々巡りして、モヤモヤした状態が継続してしまいます。
精神科医の樺沢紫苑先生の著書、「言語化の魔力」によると、人間の脳が同時に考えられるのはせいぜい3つくらいなのだそうです。
この難点を解決してくれるのが、言語化して紙に書き出す。ということです。こうすることで、脳の作業領域が一杯になってしまうことを避けられるので、考えを整理出来るのです。
もしあなたがまだ自分の今おかれた状況を言語化していないのならば、まずは、何故辞めたいのか、自分はどうしたいのか?を書き出してみる。
そうすると、何が問題なのかを整理できます。
更に、問題が明確になることで、どうすればそれを解決できそうか?(それが可能か不可能かは別として)を、冷静に考えることができます。
関係者とのコミュニケーションを図る
あなたが抱える問題の整理と、それらの問題をどうすれば解決できそうかが分かった後にすること。それは、上司や同僚とのコミュニケーションを図ることです。
上司は、あなたが知りうる情報だけでは
「解決できない・・・」
と思う問題でも、解決のために必要な情報を知っていたり、知見を持っている可能性があります。
それは、会社での役職が上になるほど、あなたがアクセスできない情報を知入手できますし、豊富な業務経験を有していることが多いためです。
また、同僚の場合も、自分が今、壁にぶち当たっている業務を過去に担当したことがある人物や、中途入社の同僚の場合、前職の経験から特定の分野に強みがある人物であれば、相談を持ち掛けることで力になってもらえるかもしれません。
私の経験談ですが、2022年9月に適応障害による長期欠勤から復職してからは、「自分一人で問題を解決しなければ!」というそれまでの考え方を180°転換しました。
自分が我慢することで停滞したり、状況が悪化する恐れがある問題の芽は、出来るだけ早いタイミングで上司や同僚に共有・相談することにしています。
そうすれば、
- サポートメンバーを付けてもらえる
- 過去の類似事象に対してどのように対応したかの情報を共有してもらえる
などの協力を得られるかもしれません。
このように、上司や同僚に助けを求めることが出来るようになったおかげで、以前に比べて業務のプレッシャーや、負担感を感じにくくなりました。
但し、問題の原因が上司自身にある場合は話は別です。
その典型的な例は、「上司によるパワハラ」。
あなたに対してパワハラを働いている上司に直接相談など、できませんよね?そんなことをしたら、かえってあなたにとって不利な状況を招く恐れがあるのは目に見えています。
そんな時は、
- パワハラ上司の更に上長にエスカレーションする
- 人事部門に直接相談する
- 労働組合に相談する
といった方法も考えられます。
更に、あなたがもはや仕事のことが考えられないほど頭の中が真っ白になったり、
「このままこの会社で働くくらいなら、いっそのこと死んだ方が楽になれる」
といった自殺願望が強くなっている場合は、出来るだけ早く、専門のカウンセラーや産業医に相談することをお勧めします。
外部の専門家に相談する
今あなたが働いている会社の中だけに解決策を求めようとすると、自分が納得できる答えを得られず、
「結局我慢してここに居続けるしかないのか・・・。」
と、失望感と、諦めの気持ちで、ますます仕事に対するモチベーションが下がってしまいますよね?
そんな時は、転職が最終目的でないとしても、転職エージェントやキャリアカウンセラーといった外部の専門家に相談するのも一つの方法です。
今の自分の仕事には遣り甲斐を感じているけれど、会社の経営方針や待遇等が不満というのであれば、同業他社への転職という可能性があります。
今の仕事自体が自分のやりたいことではない。でも、自分にはこんな強味がある。
というものが明確になっているのなら、異業種への転職の可能性を探る、という方法もあります。
更には、転職ではなく、これまで積み上げて来た経験を基に、起業に向けた準備を始める、という選択肢もあります。
このような様々な可能性についての情報収集を忙しい仕事の片手間に自分一人だけでやろうとしても、なかなか信頼性の高い有益な情報に効率的にアクセスすることは難しいと思います。
外部の専門家を活用することで、あなたの貴重な時間を節約し、今まで気が付かなかったあなたの可能性を知ることができるかもしれません。
勢いで、
「こんな会社、辞めてやる!」
と、辞表を叩きつけて恰好よく会社を去る
などというのは、テレビドラマという架空の物語だから出来ることです。
私もかつては、頭の中でそんな場面を空想しては気を紛らしていた頃がありましたが、現実はそんなに甘いものじゃありません。
私は2022年7月初旬、度重なる上長のパワハラや仕事の重圧が原因で心が壊れてしまう寸前まで行きました。
- 日々noteで自分の頭の中のモヤモヤした状況を言語化することで、自分の気持ち、抱えている課題、自分がどうなりたいのかを整理
- 社内では会社のカウンセラー、産業医、直属の上司、人事部長とコミュニケーションを取った
- 会社の外に、自律的に自分らしい人生を生きるための支援をする専門家とのご縁を頂けた
そして今、どん底の状況から立ち直り、復職し、日々会社の仕事を平常心でこなしながら、会社員を卒業するための準備を継続している自分がいます。
野のへらぶな釣りとの関係性
言語化
私が大好きな野のへらぶな釣りでも言語化はとても役に立ちます。
エサの配合では、2~3種類ならばどのエサを何cc、水を何cc入れるということは頭の中でも計算できます。
ですが、4~5種類ブレンドする場合は、頭の中で覚えきれないので手帳にメモ(言語化)しています。
関係者とのコミュニケーション
自分だけでは解決できない釣り場での問題が起きた時、例えば、
- 車が脱輪して路肩にはまってしまった時
- 道糸が切れて買ったばかりの値段の張る浮きが流れてしまった時
は、釣り仲間や、近くにいる釣り人に声を掛けて助けてもらいます。(関係者とのコミュニケーション)
外部専門家への相談
より高度な最新の釣りのテクニックや、釣り具の詳細な特徴について知りたい場合は、
お金を払ってプロのへら師によるへらぶな釣りの講習会に参加したり、へらぶな釣りの会に加入する(外部の専門家への相談)
というように、3つの方法で、より快適に釣りができます。
あなたも是非、
言語化、関係者とのコミュニケーション、外部専門家への相談で、今の会社を、
自分が無理せず、自然体で仕事が出来る環境
と思えるようになると良いですね。